Japanische Klassiker mit Furigana
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おくじょうのきょうじん
屋上の狂人
菊池 寛
Lesen Sie 屋上の狂人 (おくじょうのきょうじん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.649 Zeichen · 16 Bildschirme
藤作 けど弟さんの末さんが町の学校でようできるんやけに、旦那もあきらめがつくというもんやな。
義助 末次郎が人並にできるんで、わしも辛抱しとんや。二人とも気違いであったら生きとる甲斐がないがな。
藤作 実はな、旦那さん。よく効く巫女さんが昨日から島へ来とるんでな。若旦那も一ぺん御祈祷してもろうたら、どうやろうと思うて来ましたんやがな。
義助 そうけ。けど御祈祷しても今までなんべん受けたかわからんけどもな、ちょっとも効かんでな。
藤作 今度ござらっしゃったのは金比羅さんの巫女さんで、あらたかなもんやってな。神さまが乗りうつるんやていうから、山伏の祈祷とは違うてな、試してみたらどんなもんですやろ。
義助 そうやなあ。御礼はどのくらい要るもんやろ。
藤作 治らな要らんいうておりますでなあ。治ったら応分に出せいうとります。
義助 末次郎は、御祈祷やこし効くもんかいうとるけど、損にならんことやけに頼んでみてもええがなあ。
(この時、吉治、梯子を持って入ってくる。竹垣の内へはいる)
藤作 そんなら私は、金吉のところにいる巫女さんを呼んできますけにな。若旦那を降しといておくれやす。