Japanische Klassiker mit Furigana
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したいとみんぞく
屍体と民俗
中山 太郎
Lesen Sie 屍体と民俗 (したいとみんぞく) von 中山 太郎 (なかやまたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.651 Zeichen · 8 Bildschirme
死人の肉を食うと云う民俗の起原は全くこれに存していて、英雄の肉(生前なれば血を飲む)を食えば英雄に、大力を有する者の肉を食えば大力持になれると云う俗信に由来しているのであって、さらにこれに親愛の意味が加わっていたのである。鳥取県の村々で昔は死人があると、それに最も縁の近い、例えば親なれば子、夫なれば妻が、一晩その屍体を擁して眠る民俗のあったのも、その名残りを留めたものと見ることが出来る。沼津辺の屍体の骨を噛じることが、古くは人肉を食うたことの形式化されたものであることは、言うまでもあるまい。
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変死した者の屍体を凶霊のあるものとして、特別の取扱いをしたことは古くからの民俗である。水死や焼死や縊首や自刃やの屍体は、一般の墓地に葬ることを許さず、屍体を棺にも入れず菰にも包まず、そのままで橋の袂か道の辻に、多くは倒にして埋めるのが習いとなっていた。これは橋畔や道辻なれば通行人が多いので、絶えず屍体の上を踏み固めるので、凶霊が発散することが出来ぬと云う信仰から来たのである。これが宇治の橋姫の古い信仰であり、また辻祭や辻占の俗信の起原である。