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Japanische Klassiker mit Furigana

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したいとみんぞく

屍体と民俗

中山 太郎

Lesen Sie 屍体と民俗 (したいとみんぞく) von 中山 太郎 (なかやまたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.651 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

例えば我国の古代において男女ともに胸間にさげていた曲玉なども、その起原は腎臓を生命の源泉としたところから、これを乾し固めてさげていると、災厄を払うと信じていたのか、後に玉を代用するに至ったもので、その形ちは元のままを残していたのである。さらに卜占の呪術を行う者が、俗に外法頭と称する――福助のような頭をした者の髑髏を有していると、呪術が思うように行えるとて、これを所持していた話が沢山に残っている。殊にこの外法頭の所有者であった大臣が死んだ折に、それを発掘して首を斬って盗んだ者があったと正史に載せてある。今でも各地に残っている梓巫女と云う者は、人頭が獲れなくなったので犬や狐の髑髏を持っていると云う話も伝わっている。しかしこれらが迷信であるのは言うまでもないことである。

死人の頭を黒焼にして服すると、病気に利くと云う迷信も近年まで行われていた。俗にこれを「天印」と云い黒焼屋で密売し、それが発覚して疑獄を起したこともある。または屍体を焼くときこれに饅頭を持たせ、屍脂の沁み込んだのを食うと治病するとて、同じく処罰された迷信家もあった。明治四十年頃のことと記憶しているが、大阪の火葬場の坊がこの種の犯罪を重ね、大騒動になったことがある。