Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまのゆざっき

山の湯雑記

折口 信夫

Lesen Sie 山の湯雑記 (やまのゆざっき) von 折口 信夫 (おりくちしのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.401 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

私は此湯場を中心にした色々な湧き場を歩いて見た。ここは標高はわりに低いから、真夏の今頃よりは、もっと涼風立って、農村の忙しくなった時分に、静かに入湯に来たいものと考える。

をみなごの立ち居するどし。山の子に よきこと言ひて 人は聞かさず

八月の中頃になって、ちっとでも東京に近寄って居ようと言う気が動いたのであろう。つい栃木県まで引き還して来た。そうして今は、奥那須の大丸塚に居る。傾斜の激しい長い沢が、高い処から落して来て、ここで急に緩くなって居る。そうした、両側の巌の間から湯が流れて、湯川になっている。旧暦の七夕の星空もここで見た。八月の九日月も、川湯に浸って眺めた。やがて、此月が円かになるまでは、ここに居ようと思って居る。

東京に帰らむと思ふ ひたごころ。山萩原に地伝ふ風音