Japanische Klassiker mit Furigana
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いけぶくろのみせ
山之口貘詩文集
山之口 貘
Lesen Sie 山之口貘詩文集 (いけぶくろのみせ) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 44.477 Zeichen · 93 Bildschirme
漁船からおろしたばかりの鰹からとった刺身で、箸でつまみとろうとしたとき、びくっと動く奴もあったほどの新鮮さは忘れ難いのである。ぼくは、東京で、そういう刺身や、あるいはまた、眼球や脳髄まで食べたくなるような飛魚、その他の魚を食べたことがない。
時に、フィージャーグスイと称して、山羊の料理を食べる。フィージャーは、むろん沖縄語で山羊のことである。グスイはクスリのことで、薬である。つまり山羊薬と云われるほどのもので、汁物にして食べるのである。
沖縄の塩辛に、チールガラス、スクガラス、スルルガラスなどがある。チールガラスはうにの塩辛である。うにの殻からはがしたままの形で塩辛にしてある点が、ここらで食べるうにの塩辛と違っている。
スクというのは小さな魚で、幅が一センチぐらい、長さ三センチくらいの平べったいもので、魚そのままの形で塩辛にしてある。なま豆腐といっしょに食べるとうまい。泡盛屋でもこれを食べさせてくれるところがある。
スルルガラスのスルルも雑魚である。胴のまるっこい細長い六センチぐらいの小さな魚である。このスルルは、鰹の餌なので、禁じられていたが、こっそり裏口から売りにくるのを買って塩辛にした。