Japanische Klassiker mit Furigana
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やまぶき
山吹
泉 鏡花
Lesen Sie 山吹 (やまぶき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.366 Zeichen · 34 Bildschirme
――近頃は東京では、場末の縁日にも余り見掛けなくなりました。……これは静でしょうな。裏を返すと弁慶が大長刀を持って威張っている。……その弁慶が、もう一つ変ると、赤い顱巻をしめた鮹になって、踊を踊るのですが、これには別に、そうした仕掛も、からくりもないようです。――(覗き覗き、済して夫人のさしかざしたる番傘の中へ半身)純、これは舞姫ばかりらしい。ああ、人形は名作だ。――御覧なさい凄いようです。……誰が持っていますか。……どうして、こんな処へほうり出しておきますかね。
夫人 人形つかいは――あすこで、(軽く指し、声を低くす)お酒を飲んでいるようですの。……そうらしいお爺さんが見えました。
画家 うまいでしょうな、きっと……一つ使わせてみとうございますね。
夫人 およしなさいまし、先生。……たいそう酔っているようですから。
画家 いかにも、酔っ払っていては面倒ですね。ああ、しかし、人形は名作です――帰途にまた出逢うかも知れない。(半ば呟く)貴女、失礼をいたしました。(冷然として山道の方へ行く。)
夫人 (二三歩あとに縋る)先生、あの……先生――どちらへ?
画家 (再びはじめて心付く)いや、(と軽く言う。