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Japanische Klassiker mit Furigana

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やぎひげへんしゅうちょう

山羊髯編輯長

夢野 久作

Lesen Sie 山羊髯編輯長 (やぎひげへんしゅうちょう) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.441 Zeichen · 102 Bildschirme

Aozora Bunko

近頃大評判の独逸(ドイツ)潜水艇の写真を、不思議に早く着いた上海○○新聞から切抜いて東京大阪の新聞をアッと云わせようという山羊髯の心算(つもり)だったのだろう。

「飛んでもない事をした。この新聞が佐世保へ廻わったらドンナに笑われるか……イヤ。大阪の新聞がドレ位腹を抱えるか。つまるところ、山羊髯と俺が同罪なんだ。チョットした不注意だったのだが。イヤ。ヒドイヒドイ」

そう考えるとスッカリ眼が醒(さ)めてしまったが、何だか社に出るのが気まりが悪いような気がした。何とかして記事で正誤、訂正するか、取消しにする方法は無いものかと考えたが、生憎(あいにく)な事に写真ばっかりは一度掲載したが最後、取返しが絶対につかない事を覚った。

弱ったな……と悲観しているところへ下宿の女将(かみさん)が、梯子段の下から顔を出した。

「羽束さん。もうお眼醒めだすな」

その櫛巻(くしま)きの肥っちょう面(づら)を見ると思い出した。この女将(かみさん)は吾輩に度々特種を提供している。

……巡礼婆(ばばあ)の行倒おれ……

……近所のドクトルの淋病……

……タキシー屋の幽霊……

……町内の標札の紛失……