Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんけいにいくるひとびと

山谿に生くる人々

葉山 嘉樹

Lesen Sie 山谿に生くる人々 (さんけいにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.699 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

あんたも自分で言ってるんじゃないの。『俺はもう、子供のために生きてるんだ。若芽のために櫟の切株が生きてるように』って、それさえ忘れなきゃいいじゃないの」

「そう拷問の責め道具に、子供、子供って担ぎ出すなよ。佐倉宗五郎じゃあるまいし。『子供のために』ってこともあるが、そこに一つ重大な問題があるんだ。子供のためにってことは、子供――つまり、子供等の時代のためってことであって、絶対に、子供を出汁に使ってはいけないんだ。たとえば、今生きていて、そしてその子供がもう子供を持ってる、という、お祖父さん級の人間だ。その老人たちの多くは、やっぱり、俺の通りの看板でもって金を大切にし、『子供のために残した』んだ。ところが、どうだ。その子供が、金を濫費するからといって、準禁治産者にしたり、ひどいのになると『勘当』したりするんだ。これでも子供のためだろうか。こうなると拷問だよ。犬の背中に棒を結りつけて、鼻っ先きへ牛肉をブラ下げるのと同じだ。子供のために金は残したが子供には使わさない。つまり舐めるだけは舐めてもいい。が食ってはいけない。いいかい、利子を舐め舐め生きてる分には差支えない。