Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じょうしき
常識
豊島 与志雄
Lesen Sie 常識 (じょうしき) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.237 Zeichen · 33 Bildschirme
坪井君や、大勢いるから……といったところ、そんならなおいい、これから行くと、そのまま電話は切れちゃった。君、出てしまおう。こんなところへ来られちゃあ……面白くないし……。」
何か物を考え考え云ってるそのゆっくりした調子に対して、坪井は怒ったような言葉を投げつけた。
「何が面白くないんだ。来るなら来るで、ほっとけばいいじゃないか。」
「だって、前々からのいろんなこともあるし、ここじゃあ、君も嫌だろうと思ったので……。僕は別にかまわないが、何と云ったらいいか、君たちの、デリケートな気持が、へんにこじれると、後で困ると、よけいなことだが……。構わないから、すっぽかして、出てしまった方がよくはないか。どうせ、あちらも気まぐれだから、こっちも、気まぐれにしちゃって……。それとも、すぐ一緒に、どっかへ行ったっていいが……。」
贅肉の多いしまりのない頬が、酒のために赤味を帯び、厚ぼったい唇が女性的な赤みにそまっていた。それをじっと坪井は見つめて、黙っていた。それからふいに、大きな声を立てた。
「お幾さん、珍らしいお客様があるんだ。御馳走して下さいよ。富永郁子さん、僕と結婚しろという話の、あの女の人だ。