Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.857 Zeichen · 10 Bildschirme
さて、駒形堂から後へ退って、「川升」という料理屋が大層流行り、観音の市の折りなど、それは大した繁昌。客が立て込んで酔興な客が、座敷に出てる獅噛火鉢を担ぎ出して持って行ったのさえも気が附かなかったという一ツ話が残っている位、その頃はよく有名なお茶屋などの猪口とか銚子袴などを袂になど忍ばせて行ったもの、これは一つの酒興で罪のないわるさであった。
諏訪町では向って左が諏訪神社、師匠東雲の店は社の筋向うの右側にあったのです。町の中ほどには紅勘(小間物屋)があってこれも有名でした。紅勘で思い出すが、その頃、鉦と三味線で長唄を歌って流して歩いた紅勘というものがあって評判でありました。これが小間物屋の紅勘と何か関係あるように噂されたが、実際は全く何んの因縁もなかったものといいます。菊五郎であったか、芝翫であったか、この紅勘のことを芝居にしたことがありました(長唄の紅勘とは別の男ですが、五代目菊五郎がまだ羽左衛門で売り出しの時、鎌倉節仙太郎という者が、江戸市中を鉦三味線で、好い声で飴を売りながら流して歩いて評判でした。羽左衛門がそれをやって大当りのことがありました)。