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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.252 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

それからまたこういう特別な注文のほかに、他の仕事もぽつぽつあります。それらを繰り返して仏の方をも相更らずやっている。明治十一年も終り、十二年となり、これといって取り立ててはなしもないが、絶えず勉強はしておりました。

すると、十二年の夏中から師匠は脚気に罹りました。さして大したことはないが、どうも捗々しくないので一同は心配をいたしました。余談にわたりますが、師匠東雲師は、まことに道具が好きで、仏の方のことは無論であるが骨董的な器物は何によらず鑑識に富んでおりました。それで東京中の道具屋あさりなどすることが何より好きで、暇さえあれば外へ出て、てくてく歩いていられる。歩くことが激しいから、下駄は後の方が直ぐ減ってしまうので、師匠は工夫をして下駄の後歯へ引き窓の戸の鉄車を仕掛けて、それを穿いて歩かれたものです。知人の処になど行って庭の飛び石を歩く時にはガラガラ変な音がするには甚だ困るなど随分この下駄では滑稽なはなしがある位、それほど外出歩きを好かれた方であったが、脚気に罹られてからは、それも出来ず、始終、臥床に就くではないが、無聊そうにぶらぶらしておられました。