Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.583 Zeichen · 4 Bildschirme
熱心になるという傾向を為します。一方依嘱された仏師の方でも、各名人たちの製作が並んで公衆の面前に開展されることでありますから、これも腕によりをかけるという風、伎倆一杯に丹精を擬らし、報酬の多寡などは眼中に置かないという有様となる。そして、その寄進された観音には京都の仏師もある。奈良の仏師もある。江戸の仏師が多分を占めてはおりますが、いずれも腕揃いであって、凡作は稀で、なかなか結構でありました。
そして、その中には、五百羅漢を彫った当羅漢寺の創建者である松雲元慶禅師の観音もありましたこと故、私の修業時代は、本所の五ツ目の五百羅漢寺といえば、東京方面における唯一の修業場であって、好い参考仏が一纏まりになって集まっているのでした。もっとも、五百羅漢、百観音は、いずれも元禄以降の作であって、古代な彫刻を研究するには不適当であったが、とにかく、その時代の名匠良工の作風によって、いろいろと見学の功を積むには、江戸では此寺に越した場所はありませんでした。
それで、私などは、朝から、握り飯を持って、テクテク歩きでこの羅漢寺へやって来て、種々と研究をしたものであります。