Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.921 Zeichen · 8 Bildschirme
今、江戸でも有名な仏師の東雲が、百観音の中から五体だけ撰り出して、これを幾金に売るか? というとなると、彼らもちょっと首をひねらねばなりません。そこで足元を見て、一体を一分二朱で手放そうということになった。五体だから、一分が五つの一両一分、二朱が五つで二分二朱、すなわち五体で一両三分二朱(今日勘定で一円八十七銭五厘)ということに相談が纏まりました。当時の一両三分二朱は現今の三十円内外にも当りましょうか。
そこで、車を借りてそれを乗せ、日の暮れる頃師匠の家へ運んで来ました。それから買った後の九十五体の観音はどうで焼けてしまうのだから、その玉眼と白毫(眉間に嵌めてある宝玉、水晶で作ったもの)が勿体ない。私が片ッ端から続目を割って抜き取りました。師匠と両人で何んだか情けないような感じがしました。いうまでもなく下金屋がそれらに何んの価値を認めないということで思い附いた仕事でした。