Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.436 Zeichen · 3 Bildschirme
で、京都では段々と仏師に名人もなくなり、したがって仏師屋も少なくなり、今日では、寺町通りへ行っても、昔日の俤はありますまい。これは彫刻というような特殊の芸術を需要の多いのに任せて濫作する弊……拙速を尚んで、間に合せをして、代金を唯一目的にする……すなわち余りに商品的に彫刻物を取り扱い過ぎるところの悪習ともいえましょう。
それに引き代え、江戸は八百万石のお膝下、金銀座の諸役人、前にいった札差とか、あるいは諸藩の留守居役といったような、金銭に糸目をつけず、入念で、しかも傑作を欲しいという本当に目の開いた華客の多いこちらでは、観音一つ彫らすのでも、念に念を入れさせ、分業物の間に合せではなくして、台坐も天蓋も、これと目指した彫刻師の充分な腕によって出来たものを望むという気風がありましたから、京の寺町とは趣を異にし、芸術的良心が根まで腐るようなことはありませんでした。これは分業という話から余談にわたったが、まず以上のようなわけのものであった。