Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.550 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

が、まず何より心配なのは佐竹の原の大仏のこと、昨夜の大あらしにどうなったことかと、私は起きぬけに佐竹の原へ行って見ますと、驚いたことには大仏の骨はびくともせず立派にしゃんとして立っております。しかし無残にも漆喰は残らず落ちて、衣物はすっかり剥がれておりました。私は暫く立って見ていましたが、どうも如何ともしがたい。ただ、骨だけがこう頑丈にびくともせずに残っただけでも感心。左右前後から丸太が突っ張り合って自然にテコでも動かぬような丈夫なものになったと見えます。それに漆喰が剥れて、すべて丸身をもった形で、風の辷りがよく、当りが強くなかったためでもありましょうが、この大仏が出来てから間もなく、直ぐ向うの通りに竹葉館という興業ものの常設館が建って、なかなか立派に見えましたが、それが、一たまりもなく押し潰され、吹き飛ばされているから見ますと、大仏は骨だけでもシャンとしていた所は案外だと思って帰ったことでありました。

この大嵐は佐竹の原の中のすべてのものを散々な目に逢わせました。

葭簀張りの小屋など影も形もなくなりました。それがために佐竹の原はたちまちにまた衰微れてしまって、これから一賑わいという出鼻を敲かれて二度と起ち上がることの出来ないような有様になり、春頃のどんちゃん賑やかだった景気も一と盛り、この大嵐が元で自滅