Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.176 Zeichen · 9 Bildschirme
最後の駒込林町を見ようというので、団子坂を登って右に折れて、林町の裏通りの細い道を這入りまして、一丁目ほど行くと右側に茅葺屋根の門がある。はてな。この家は去年の春、盆栽の陳列会があって、石川光明氏と一緒に見物に来た時会場になった家で、茅葺屋根の田舎造りで何んだか気に入った家であったがと思ってると、不思議なことにはそのかやぶき屋根の家へ平尾さんが先に立って這入りました。
はてな。この家がそうなのかしらと思って妙な気がしました。
かやぶき家根の門を這入ると、右手は梅林、左手が孟宗藪。折から秋のことで庭は紅葉し、落葉が飛石などを埋めている。その中に茅葺屋根が小さく見え、いかにも山の中に隠士でも棲んでいそうな処です。上へあがってからも、石川さんと来たことがあるので、見覚えがあり、間取りなども悪くなく、甚だ気に入りました。
「この家なら私は気に入りました」
私は平尾さんにこういいますと、
「妙な家が好きですね。随分引っ込み過ぎて不便なことじゃありませんか。……しかし、なるほど、あなたの好きそうな家ですね。それに此所なら私の家へ出入りをしている医師の兄の藤井という人の持ち家だから、取引にも面倒がなくて結構、では此所に決めましょう」