Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.451 Zeichen · 15 Bildschirme
まず橋の手入れとして予備杭などをやって大丈夫という所で、牛車を通したような訳で、手間の掛かること夥多しく、そのため運賃は以前約束した四十円どころでなく、その六、七倍となりました。それから糟尾川を船に積んでそれから道中長々と花川戸まで出すことにして、後藤君らは帰って来ましたが、花川戸の河岸まで来るのがまた容易でなく、随分日数を重ねまして、総領娘が亡くなる少し前、八月の半ば過ぎにやっと河岸へ着いたという報せを受けました。
それから、木を谷中の家へ引き取りましたが、庭に抛り出して置くほかにしようもなく、大きな四ツの蒲鉾なりの木が転がったままで雨被いを冠っておりました。
しかしこの材木は後でなかなか皆さんの重宝にはなりました。
政府から四百円の補助を私は受けたけれども、この材木のために半額の二百円ほどとられました。木代は三円ですが、面倒の交渉に使った旅費、学校用品代、橋の修繕費、運賃などで二百円以上を掛けたのは、先の四十円の予算とは大変な番狂わせでありました。
右の材の一つ分は、竹内先生が使い、も一つは山田鬼斎氏にお譲りし、も一つは二、三の先生が分けられたように記憶しています。