Japanische Klassiker mit Furigana
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こうふくにくらしたふたり
幸福に暮らした二人
小川 未明
Lesen Sie 幸福に暮らした二人 (こうふくにくらしたふたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.713 Zeichen · 12 Bildschirme
」といって、銀貨をみんなに示しました。
「ここに書いてある怖ろしい人が、その王さまなのだ。」
太陽の光はまぶしく、銀貨の面に反射しました。みんなは、この光をおそれるように後退りをしました。そして、目をみはりました。
「えらいものを持ってきたものだ。俺たちは、まだこんな光るものを見たことがない。」
みんなは、手に手に、武器を持っていました。それは、竹槍や、たまたま海岸に打ち上げられた難破船に着いている、鉄片で造られた剣のようなものでありました。しかし、彼らはまだ、こんなにぴかぴか光る金属を見たことがなかったのであります。
そのとき、いちばん狡猾な、悪智恵のある年とった男だけは、みんなが手にとって不思議そうにながめている銀貨に、自分一人は手を触れようともせずに、すこし隔たったところから、みんなのようすを嘲笑った目でにらんでいました。
「あのぴかぴか光るものは、いつか俺のものになるんだ。ばかものめ。」と、その目つきはいっているのでした。
この不思議な光るものが、部落に入ってきてからは、みんなにもそれが欲しいという欲望が起こりました。
「人間の頭蓋骨よりか、あのぴかぴか光るものに描いてある頭のほうがいい。