Japanische Klassiker mit Furigana
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こうふくのとり
幸福の鳥
小川 未明
Lesen Sie 幸福の鳥 (こうふくのとり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.219 Zeichen · 7 Bildschirme
だれが、その間にやってきてもあわないつもりで、入り口の戸を堅く締めた。そして、豆を袋から出して、熱心に算えはじめました。
窓を打つあられの音も、鳥の鳴く声も、かれの心を奪うことができなかった。暗くなると、ろうそくをともして、飯も食べずに算えていました。急に、どこのすき間からか、風が吹き込んだものか、ろうそくの火がちらちらとなびいた。かれは、はっとして、いま、消えてはたいへんだと両手をあげて、ろうそくの火影をかばいました。その瞬間に、せっかく算えた数を忘れてしまったのです。
このとき、金色の翼を輝かして、幸福の鳥が、海のかなたへ飛んでゆくのを、かれは、まぼろしに見ました。
――一九二七・一一――