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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme

Aozora Bunko

船員が顔を見合わせたその瞬間、船底から轟然たる音響がきこえた。そして和島丸は、大地震にあったようにぐらぐらと揺れた。

「ああっ、やられた。爆薬らしい」

船長はその震動でよろよろとよろめいたが、机にとびついて、やっと立ちなおった。そこへ一人の船員が、胸のあたりをまっ赤にそめて、とびこんできた。

「あっ船長。たいへんです。船底に魚雷らしいものが命中しました。大穴があきました。防水中ですが、うまくゆくかどうか。あと二三分で、本船は沈没いたします」

たいへんな報告であった。

灯火管制が、もう五分も早かったら、こんなことにならなかったかもしれないのだ。

佐伯船長は、首をあげて、ぐっとうなずいた。

「ボート、おろせ!」

悲壮な命令が下った。

青白い怪船

そういううちにも、和島丸の破られた船底からは、おびただしい海水が滝のようにながれこんで、船体は見る見る海面下にひきこまれてゆく。

「やあ、ひどく傾いたぞ。そっちのボートを早くおろせ」

暗の中から、どなるこえがきこえる。

船上には、ふたたび探照灯がついた。誰か分らないが、もう船が沈もうというのに、その探照灯をくるくるまわして、海面をさがしている者があった。