Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいせんのひみつ
幽霊船の秘密
海野 十三
Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme
和島丸は位置を知らせるためどの窓も明るく点灯せられ、檣には小型ではあるが、探照灯が点じられ、船前方の海面を明るく照らしつけた。
遭難船の姿は、なかなか入らなかった。もうかれこれ一時間になるが、どこまで進んでも暗い海ばかりだ。
船長佐伯公平は、それでもなお、全速力で船を走らせるように命じた。
それから暫くたって、無電室から船長に電話がかかってきた。
「どうした。なにか入ったかね」
「はい、今また、きれぎれの信号がはいりました。しかし今度は遭難地点をついに聞きとることができました。“本船ノ位置ハ、略北緯百六十五度、東経三十二度ノ附近卜思ワレル”とありました」
「なに、北緯百六十五度、東経三十二度の附近だというのか? それじゃこの辺じゃないか」
と船長は、おもわず愕きのこえをあげた。
和島丸は、その電文が真実なら、もう既に遭難地点に達しているのである。すると遭難船の姿を発見しなければならぬことになるが、さて探照灯を動かしてから見渡したところ、ボート一隻浮んでいないではないか。
(どうも変だ!)佐伯船長は、小首をかしげた。
「おい局長、こんどは、信号の方向を測ってみなかったかね」