Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひろば

広場

宮本 百合子

Lesen Sie 広場 (ひろば) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.809 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

生活に好奇心を抱いて来た。素子も朝子も初めのうちは、同じように、それぞれの程度で語学の勉強をはじめたりしたが、暫くすると、一部屋住居の彼女たちの暮しに、同じ時刻の別な暮しかたが始った。素子のところへ教師が来ると彼女は朝子にその部屋を出るように云った。廊下にいることはできにくかったから、朝子はその都の案内書をたよって、いろんな場所いろんな人の集るところへ出かけた。二人の書類についての面倒くさいかけ合い、本屋で素子の必要な或る本をさがし、なければ注文する用事、それから日用品のこまごました買い出し、そういうことが素子の机に向っている時間、朝子の生活をみたすようになった。そして何と面白いものだろう。この古くて全く新しい国が一九二〇年代の終りから三〇年にかけて経験した二十四時間は、食物でも紙でも衣類でもひどく品不足で、キャベジの四分の一塊りのために朝子はたくさんの道のりを歩き、長く列につき、なおあの五つの大キャベジも自分の一人前のところでなくなりはしないだろうかとはらはらした。バタやチーズがなくなった。それは農民が牛を殺してしまったからだというけれど、何故牛は殺されるのだろう。