Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょみんせいかつ

庶民生活

豊島 与志雄

Lesen Sie 庶民生活 (しょみんせいかつ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.353 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

朋子はおばさんに、煙草を三個出して見せた。

「パチンコで取って来たんですよ。上手でしょう。」

内山は袂の中を探って、パチンコの玉を十個あまり、卓子の上に並べた。

「僕の方はこれだ。きっと、子猫が喜ぶに違いない。」

朋子が振り向いた。

「あら、そんなことしていいかしら。」

「なあに、たくさんあるんだから、構やしないさ。」

二人の子供っぽい調子をじろりと見て、婆さんはソバの代を払って出て行った。

内山はパチンコの玉を掌の上に弄びながら、大きな声で言った。

「あのひと、僕はきらいだ。長く居られると、酒がまずくなる。」

何とも言わなくても、二人には酒ときまっていた。彼等がソバを食べてるところを私は見たことがなかった。

おばさんはにこにこしていた。酒の燗をしながら言った。

「今ね、あまり飲ませなさるなと、忠告されたところですよ。」

「あの婆さんにでしょう。そんなら、猶更飲んでやろう。丁度いい、これで飲み納めだから。」

おばさんはまたかという眼つきをして、くすりと笑った。

内山は酒を飲んでるうちに、へんに真剣らしい眼つきで天井を仰いだ。それからおばさんの方をじっと見た。