Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいとうだいのかいちょう

廃灯台の怪鳥

山本 周五郎

Lesen Sie 廃灯台の怪鳥 (はいとうだいのかいちょう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.578 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

動き出した怪鳥、第二の事件起る

然し、――一言みなさんに御忠告をします。どうか早くこの島をお立退き下さい」

そう云って金森村医は立上った。

「私は今度で五度まで同じ事件を見ました。この眼で見たのです。灯台も引移りました。貴方がたも立退かれるのが安全です。――では是で失礼致します」

「――――」

金森村医は鞄を持って出て行った。

みんな黙ってその後姿を見送っていたが、新田進はふと金森村医の掛けていた椅子の下に、見慣れぬ紙片が落ちているのをみつけて、跼みながら拾上げた。

「それなあに?」

「金森さんが落して行ったらしいです」

云いながら見ると、それはヘリウム瓦斯の受取書であった。

「桂子、吉井を看ておやり」

宗方博士が椅子から立ちながら云った。

「私は仕事にかかる、今夜あたりから夜光虫は活溌に運動を始めるだろう、諸君も頑張って呉れ給え、――私は怪鳥の伝説などは信じない積だ、諸君も頼む」

動き出した怪鳥、第二の事件起る

宗方博士の強い研究心に動かされて、新田進は深く心に決するところが有った。

――剥製の怪鳥が祟る、そんな馬鹿な事が有る筈はない、是には何か隠れた秘密があるんだ。己はそれを突止めてやる――。