Japanische Klassiker mit Furigana
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でし
弟子
Lesen Sie 弟子 (でし) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.284 Zeichen · 49 Bildschirme
余りの軽薄さに腹を立てて一喝を喰わせることもあるが、大体において、後世畏るべしという感じを子路はこの青年に対して抱いている。
ある時、子貢が二三の朋輩に向って次のような意味のことを述べた。――夫子は巧弁を忌むといわれるが、しかし夫子自身弁が巧過ぎると思う。これは警戒を要する。宰予などの巧さとは、まるで違う。宰予の弁のごときは、巧さが目に立ち過ぎる故、聴者に楽しみは与え得ても、信頼は与え得ない。それだけにかえって安全といえる。夫子のは全く違う。流暢さの代りに、絶対に人に疑を抱かせぬ重厚さを備え、諧謔の代りに、含蓄に富む譬喩を有つその弁は、何人といえども逆らうことの出来ぬものだ。もちろん、夫子の云われる所は九分九厘まで常に謬り無き真理だと思う。また夫子の行われる所は九分九厘まで我々の誰もが取ってもって範とすべきものだ。にもかかわらず、残りの一厘――絶対に人に信頼を起させる夫子の弁舌の中の・わずか百分の一が、時に、夫子の性格の(その性格の中の・絶対普遍的な真理と必ずしも一致しない極少部分の)弁明に用いられる惧れがある。警戒を要するのはここだ。これはあるいは、余り夫子に親しみ過ぎ狎れ過ぎたための慾の云わせることかも知れぬ。