Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
町「はい、少し雪催(ゆきもよ)おしで曇りました」
文「山中(さんちゅう)は寧(いっ)そ人に逢わぬ方が心安い、眼前に大事を控えた身でなくば、さぞ此の景色も佳(よ)いであろうがな」
町「左様でございます、併し今夜はお寒うございますから、早く泊りへまいり度(た)いものでございます」
文「そう/\三国峠を越えれば浅貝宿(あさがいじゅく)、三里で泊るのは少し早いが、浅貝宿へ泊るとしよう」
と話しながらまいりますと、二人の舁夫(かごや)が、
舁「えゝ、もし/\旦那え、私(わっち)どもは三俣(みつまた)まで帰るものですが、尤(もっと)も駕籠は一挺(いっちょう)しか有りませんが、お寒うござんすから、奥様ばかりお召(めし)になったら如何(いかゞ)でござんす、二居(ふたい)まで二里八丁、いくらでも宜しゅうございます、空荷(からに)で歩くと却(かえ)って寒くて堪(たま)りません、女中衆一人ぐらい何(なん)の空籠(からかご)より楽でござんす、ねえ旦那、乗って下せえな」
文「いや、もう私(わし)は浅貝で泊る積りだ、折角だがいらんよ」
舁「えゝ、旦那え、今日は雪空のようでございますが、此の峠は冬向(ふゆむき)は何時(いつ)でも斯様(こん)な天気でござりやす、三里でお泊りも余りお早うござんす、二居までお供を致しやしょ