Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

に世を送るような人物とは些(ち)と肌が違いましょうぞ、左程逃げたき文治殿ならば、友之助が無実の罪に服したのを幸いに、のめ/\と宅(たく)に居て知らぬ顔をしていましょう、友之助を助けようが為に自分の一命を差出して明白に上(かみ)のお裁きを仰ぐくらいの名士、そんな端(はし)たない者ではござりませんな」

と云われて亥太郎と國藏は眼ばかりパチ/\やって居ります。

十二

藤原喜代之助は尚(なお)も言葉を継いで、

「こゝで文治殿が一度逃出せば、生涯悪人の汚名を負わなければ成らぬ、そんなむずかしい事を云っても分りますまいが、天網恢々(てんもうかい/\)疎(そ)にして洩らさず、其の内に再び召捕(めしと)られたら、いよ/\国中(こくちゅう)へ恥を曝(さら)さなければ成りますまい、只今お町殿へ明日(あす)のことを申上げ、お別れに只(たっ)た一目お逢いなされてはと申入れましたが、文治殿の平常(ふだん)の気象を御存じゆえ、此の場合未練がましく別れにまいったら、定めし叱られましょう、お目に懸りたいは山々なれども、じッと堪(こら)えてまいりますまいと、流石(さすが)は文治殿の御家内だけ……女ですら斯様(かよう)でありますのに、あなた方は只文治殿の事のみを思い、お心得違いをなさいましたなア、さア分りましたら