Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
如く金を拾わんと争う間を駈抜けて文治の前へまいりまして、
新「旦那様、お情ないお姿におなりなさいましたな」
文「新兵衞殿、ようお出で下された、かく成り果(はつ)るも自業自得、致し方がござらぬ、最早出帆の時刻、お役人にお手数(てすう)をかけては相済まぬから、早くお帰り下さい」
役「其の方(ほう)は何者じゃ、控えて居れ」
新兵衞はホロ/\涙を流しながら、
新「旦那様、これが一生のお別れかと思うと、何(ど)うも此の身体が……申上げたいことは山々ございますが、何から申上げて宜しいやら……これはお餞別(せんべつ)でござります、何うか御受納下さいますよう」
と五十両の小判を文治の懐中へ入れようと致しまする。側に居ります同心は一応検(あらた)めて罪人に渡しまするが掟(おきて)でございますから、横合(よこあい)から手を出して取ろうと致しますると、亥太郎が承知いたしませぬ。
亥「やい同心、刃物や火道具じゃア有るめえし、引(ひ)ッ奪(たく)るには及ぶめえ、何(なん)だと思う金じゃアねえか、さア己(おれ)が検めて見せてやろう、此の通りだ、何も不都合はある