Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
奴は盲目(めくら)の侍だそうで、其の時図らず取った煙草入だが、持っていちゃア悪かろうとぐず/\している中(うち)に親父の大病、医者に掛けるにも銭はなし、脊(せ)に腹は代えられねえから、一時の融通に旦那へお預け申しましたが、其の儘になっているのでさア」
町「亥太郎さん、それは確かに五月三十日のことですね」
亥「えゝ、勘定取った帰りがけで」
町「その殺された侍は盲目でございますか」
亥「いかにも」
友「もし棟梁、その煙草入は私(わっち)が銀座の店で蟠龍軒に売った品、御新造の敵(かたき)は確かに蟠龍軒でございますぞ」
お町は恟(びっく)りして、
町「え、父の敵はあの蟠龍軒ッ」
亥「御新造、あなたのお父(とっ)さんの敵が蟠龍軒と知れて見れば、この敵討(かたきうち)をせざアなりませんよ」
友「そうとも/\、此品(これ)こそ何よりの証拠、私(わし)が確かに証人でござります」
と一同歯がみをなして居ります処へ、家守(いえもり)の吉右衞門(きちえもん)が悦ばしそうに駈けてまいりまして、
吉「皆(みん)な悦んで下せえ、今日お奉行所よりのお達しで、旦那様が御赦免になりました、もう直ぐにお帰りでございます」