Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
亥「えッ、旦那が赦免だ、そりゃア有難(ありがて)え」
國藏と森松は気も顛倒(てんどう)して、物をも云わず躍(おど)り上って飛出し、文治の顔を見るより、あッと腰を抜かしてしまいました。
亥「そんな処で腰を抜かしてくれちゃア困るじゃねえか」
と大騒ぎ。近所では火事と間違えて手桶(ておけ)を持って飛出すもあれば鳶口(とびぐち)を担(かつ)いで躍り出すもあると云う一方(ひとかた)ならぬ騒動でございます。只(と)見ると、文治は痩衰(やせおとろ)えて鬚(ひげ)ぼう/\、葬式(とむらい)の打扮(いでたち)にて、裃(かみしも)こそ着ませぬが、昔に変らぬ黒の紋付、これは流罪中上(かみ)へお取上げになっていた衣類でございます。お町は嬉しさ余って途方に暮れ、手持無沙汰に狼狽(うろた)えて居りましたが、文治の姿を見るより玄関まで出迎えまして、両手を突き、
町「旦那様、御無事で……」
と云ったきり、後(あと)は口がきけません。文治は落着き払って、
文「これは皆さん、ようこそお出で下さいました、流罪中は万事お心に懸け、よくお世話下さいました、千万辱(かたじ)けのう存じます、おゝ町か、留守中さぞ苦労しなすったろう、よう達者でいてくれた、文治も皆さんの助力(おちから)と天の助けで、再びお前に逢うとは此の上の喜びはない、さア