Japanische Klassiker mit Furigana
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おうまじるしはいしゃく
御馬印拝借
山本 周五郎
Lesen Sie 御馬印拝借 (おうまじるしはいしゃく) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.483 Zeichen · 43 Bildschirme
五
品ですよ」源七郎は眉をひそめた、それはいつも鎧の下へつけて、なるべく人眼に触れぬようにしていたものである、どうして河津がそれをみつけたのかわからず、不快な気持で次ぎの言葉を待った。
五
「あの鏡の裏にはたしか牡丹が彫ってあると思いますが、違いますか」「……どうしてそんなことをきくのだ」「牡丹の鏡なら拙者も或るところで見たことがあるのです、ちょっと仔細のある品でした、後漢時代のものだというそのねうちは別として……」そう云いながら、かれはしつこく源七郎の眼をみつめて離さなかった、「その仔細というのはこうなんです、その鏡の持主には美しいむすめがあって、鏡はそのひとの嫁入り道具に持たせてやる、……つまり婿ひきでというような意味でしょう、拙者が拝見したときその持主はそう云っていました、ところがあなたがその鏡を持っておいでになる、とすると、つまり」「つまりそれは」と源七郎が遮った、「どっちにしてもそこもとには関係のないはなしだ……」「そうお思いですか」虎之助は唇をぎゅっと片方へ歪めた、「……本当にかかわりがないとお思いなら申上げますが、その古鏡が婿ひきでとして誰かの手に渡ったとしても、それは、当のむす