Japanische Klassiker mit Furigana
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びみょうなにんげんてきこうさく
微妙な人間的交錯
宮本 百合子
Lesen Sie 微妙な人間的交錯 (びみょうなにんげんてきこうさく) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.063 Zeichen · 5 Bildschirme
で話す仲となった。もはや往年の貧しい牧師の息子にとって権力者たちは「彼等」ではなくなった。そしてルースはイェール大学の最も富裕な最も業々しくて反動的な「髑髏と骨」団の団員になった。
かくて、ルースが最初出発した、「正直な報道」の与え手としてのジャーナリストの立場は非常に危険なものになって来たとマクドナルドは見ているのである。
私は、日本のジャーナリズムにそれぞれ今日の立役者として今日活躍している何人かの人々の性格、人間的動きの中に、ルースについてマクドナルドが観察している点が尠からず看取されるところに深い感興をもった。菊池寛氏をはじめ手近に想い起される日本ジャーナリズムのドミナント・フィギュアを心に浮べて、ルースの持つような性格分裂、ジャーナリストとしての危険に多少ともさらされていない何人を挙げることが出来るだろう。
特に日本は若く而も早老な社会機構によって、ジャーナリズム内の理想主義と実利主義との紛糾は、呼吸荒い時代に揉まれて様々な内容がその日暮しに陥り達見を失う危険をもっていないとは云えない。
先頃、二晩つづいて東京に提灯行列のあった一夜、現代日本の最も名望ある雑誌の或る会合が催された。