Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょう
微笑
横光 利一
Lesen Sie 微笑 (びしょう) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.911 Zeichen · 50 Bildschirme
狂人の寝言のように無雑作にそう云うのも、よく聞きわけて見ると、恐るべき光線の秘密を呟いているのだった。
「僕は動物の心臓というものに興味が出て来ましたよ。どうも、いろいろ心臓に種類があるような気がして来て、これを皆験べたら面白いだろうなアと思いました。」
栖方の武器は、事実それなら進行しているのだろうか、と梶は思った。しかし、何ぜだか梶は、ここまで彼と親しくなって来ていても、それが事実かどうかを栖方に訊き返す気はしなかった。あまりに面倒で起っている事件は異様すぎて、却って梶に迫力を与えない。のみならず、どこかで栖方をまだ狂人と思っているところがあって、何を云っても彼を許しておけるのだった。
「父島まではどれほどかかるのです。」
「二時間です。あそこの電力は弱いから、実験は思うようには出来ないんですよ。それでも、一万フィートぐらいまでなら、効力がありますね。初めは海中では駄目だろうと思っていたんですが、海水は塩だから、空気中より海中の方が、効力のあることが分りましたよ。」
「へえ、一万フィートなら相当なものだな。うまくゆきますか、飛行機だと落ちますね。」
「落ちました。