Japanische Klassiker mit Furigana
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
Lesen Sie 心理試験 (「しんりしけん」じょ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.338 Zeichen · 197 Bildschirme
家具は大方壊れ、壁には大きな孔があいていた。それにも拘わらず、隣の人たちが爆発の音を聞かなかったのは不思議であった。
器物の破片の中に混って、数種の薬品を入れた罎が無事に横わっていた。見るとそれには、いずれも火薬製造に用うる薬品が入っていて、なおその傍には銅線の玉や、包装に用うる白い紙や、短かく切られた瓦斯管があった。
最後にプライスは、机の上にあったタイプライターで書かれた書類を取り上げた。一目見るなり彼は部下を顧みて言った。
「悪魔はとうとう自分を滅ぼしたよ」
プライスは時を移さず病院を訪ね、主治医に事情を話してヘンリーを訊問した。ヘンリーは細長い顔をした、薄い唇を持った男で、女のようなやさしい声を出した。彼は非常に衰弱していたが、探偵の質問に対して、無煙火薬の発明に取りかかっていたのだと説明した。
彼はウォーカー及びロザルスキーに贈られた爆弾については何も知らぬときっぱり答えた。
「瓦斯管の切ったのは何にするつもりですか」と探偵は訊ねた。
「あれはクロトナ公園で拾って持ち帰ったのです。小さく切ったのは、薬品をつめて、田舎へ行って、無煙火薬の実験をするつもりでした」