Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
軍人だけに、塩田大尉のやり方は思いきったものです。これが探偵だったら、合鍵をつかったり、重い材木でつきこわしたりするでしょうに。
開かぬ扉は、ついに轟然たる一発の爆音とともにこわされてしまいました。
大尉と一彦は、だいぶはなれた地下道のかげに、じっと息をころして、その爆破をまっていたのです。
「さあ、もうこんどははいれるぞ」
大尉は一彦に目くばせをして、扉のところへかけつけました。
なるほど扉の錠まわりが、丸窓ぐらいの大きさにぽっかりと穴があいています。ですから扉をおすと、すうっとあいてしまいました。
「さあ、奥へ行ってたしかめよう。博士がいられるかどうかを――」
3
入口に、爆薬のけむりがまだ消えてしまわないうちに塩田大尉は室内へおどりこみました。
一彦は、ちょっと気持がわるくなりましたが、こんなことで退却をしては、日本の少年の名折だと思いましたから、思いきって大尉のあとにつき、勇敢にとびこみました。
「ああ、こんなことをやっていたんだ。おい一彦君はやくこっちへ来てごらん」
と、塩田大尉はけむりの向こうから、大声でさけびました。
「え。なんですって」