Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
「そうだ、あの鍵があれば、入口があくかも知れない」
と、一彦はひとり言をいいました。
「なに、鍵だって? 一彦君は、あの入口の鍵をもっているのか」
と、帆村探偵は、おどろきの声をあげました。
そこで一彦は、今その鍵をもっているわけではないこと、しかし昨日一彦が変な鍵を砂の上で拾ったこと、そして間もなく怪塔王がひきかえしてきて、その鍵をもっていってしまったことなどを話しました。
「ああ惜しいことをした。その鍵があれば、今どんなに役に立ったかしれないのだが」
と、帆村探偵は残念そうにいいました。
一彦も、帆村探偵におとらず残念におもいましたが、そのときふと気がついたことがありました。
「ねえ、おじさん。鍵の形がはっきりわかっていると、それと同じ鍵をもう一つ作ることができるねえ」
「なんだって、鍵の形がわかっているのかね」
そこで一彦は、昨日それを持って遊んでいたときに、湿った砂におしつけて、鍵の型をいくつも作ったことを話しました。そして、もしかすると、昨日遊んだところに、まだ鍵の型が一つや二つは残っているかもしれないといったのです。
それを聞いて、帆村探偵はとびあがってよろこびました。