Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
怪塔王は、すっかり憤ってしまいました。そして、すぐさま、怪塔ロケット隊に出動準備を命じました。
「おい、みんな。猪口才にも、日本の空軍部隊と艦隊とが、こっちへ攻めて来るぞ。あいつらが白骨島につかない先に、その途中でやっつけてしまうのだ。すぐさま全部出動準備をせよ」
さあ出動準備だ!
怪塔王ののっている怪塔ロケットをはじめ、その僚機の中へ駈けこむ怪しい人たち。
梯子はまきあげられ、入口の扉や窓はすっかり閉じられました。
つぎに、エンジンは、ごうごうと響をたてて廻りだしました。
そのとき怪塔王のところへ中から電話がかかって来ました。
「おい、なんだ」
「ああ首領? たいへんなことになりました」
そういう声は、第一号の黒人の声でありました。
「えっ、たいへんとは、何がどうしたのか」
「この間、方向舵をなおしましたですね」
「うん、なおした」
「あの方向舵が、今こわれてしまいました。ちょっとうごかしてみただけなんですが、あれをうごかすモーターから、いきなり火が出たと思ったら、それっきりうごかなくなりました。どうしましょうか」
「どうするって、そいつは困ったな。それでは出発できないではないか。