Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
その音をきいたとき、一彦はおじさんの胴中が二つになったと思い、おどろきのあまり頭がぽーっとしてしまいました。
「どうした一彦君、しっかりしなくちゃ駄目じゃないか」
帆村探偵の声に、一彦ははじめて気をとりなおし、顔をあげてみると、あんなに心配した帆村は、いつの間にやら檻の下からぬけて一彦の体をかかえているではありませんか。おじさんは危機一髪、檻が落ちる前にひらりととびでたのです。
「ああ、おじさん助ったんだね。ああ僕、どうしようかと思った。よかった。よかった」
と、一彦は喜のあまり、おじさんの首に手をまわして抱きつきました。
6
怪塔王の住む怪塔にはいりこんだのはいいが、しばしばあぶない目にあわされ、いよいよこれで命がなくなるかと思ったことも二度三度とつづき、あげくの果、どうやらこうやら鉄の檻をくぐりぬけた帆村と一彦少年とでありました。まあ運のいい方でしょう。
しかし檻からぬけでたといっても、それで二人の危険はなくなったのではありません。
「おじさん、もう一度この階段をあがっていって、怪塔王に組みつこうよ」
さっき泣いた烏が、もう笑ったとおなじように、さっきはだいぶん弱気を出していた一彦も、帆村おじさんが檻から抜けだすと、急に強くなりました。