Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

塔はがたがたとゆれます。配電盤のうえのたくさんのメーターは、一時に針をうごかしました。

がんがんがん、ごうごうごう。

「横須賀へ飛ぶんだぞ」

「だめだ。太平洋の方へ飛べ」

両怪塔王は、互にどなりあっていますが、その声はむなしく塔内にひびくだけです。怪塔は、どんとはげしいゆれかたをしたと思うと、矢よりもはやく、しゅうしゅうと白いガスをはきながら、空にむけて飛びだしました。あっあぶない。爆弾の傘が行手をさまたげているのに――

大爆発

1

怪塔は、ついに勿来関の投錨地からぬけだし、大空むけてとびだしました。ここにふたたび怪塔ロケットとなって、飛行をすることになりましたが、怪塔の上には、わが爆撃隊が落していった爆弾が、傘のようなかっこうをして、塔の行手をじゃましていました。そこへ、塔がさっととびこんでいったものですから、さあたいへん。

どどん、がらがらがら、がんがん。

はげしい爆発です。あたりは、まっくろなけむりでおおわれ、まるで夕立雲がひとかたまりになって下りてきたようなありさまです。

ぴかぴかぴか、ぴかぴかぴか。

爆発の火か、それとも電か、いずれともわかりませんが、目もくらむような光がきらめき、そのものすごいことといったらありません。