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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

Lesen Sie 怪星ガン (かいせいガン) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.544 Zeichen · 227 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてその冠のうえについている目盛盤をうごかした。すると事務長は、電気にふれたように、ぴくッとなり、棒立ちになってとびあがった。かれの頭髪は箒のように一本一本逆立ち、かれの目は、皿のように大きく見ひらかれている。

「あ、あ、あ、あ、あッ」

かれは唇をぶるぶるふるわせたあとで大きいくしゃみを一つした。するとかれの頭から冠がぽんとはねあがった。スコール艇長はそれをすばやくじぶんの服の中にかくしてしまった。

「ふふふ。人間というやつは、あわれなもんだて、脳や神経の生理について、なんにも知っていない。ふふふ」

艇長ははや口で、ひとりごとをいった。

「艇長、いまなにかおっしゃいました」

「おお、きみの気分はよくなったかと聞いたんだ」

「そうでしたか。おかげさまで、気分がはっきりしました」

事務長は、そういって満足してしまった。もしスコール艇長のあのひとりごとを、他の人間が聞いていたら、さぞふしんに思ったことであろうに。

そこで事務長は、怪艇長のうしろにしたがって、艇長室へはいった。ふたりは、せまいが、ふかぶかとした弾力のつよい椅子に腰をおろして向きあった。その椅子は重力に異常のあったときに、からだを椅子にしばりつけるための丈夫なバンドがひじかけのところについているものだった。