Japanische Klassiker mit Furigana
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こいとじってときんちゃくきり
恋と十手と巾着切
山中 貞雄
Lesen Sie 恋と十手と巾着切 (こいとじってときんちゃくきり) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.138 Zeichen · 25 Bildschirme
其の時横の処にひょっこり勝坊がとび出して三次を見て走って来るが三次はわからない。
安心して懐ろ手をして子供のいる方向に行こうとし初めて走って来る勝坊に三次は気が付いた。
(以上一カット)
げっそりした三次、その儘行き出すと、勝坊は懐かしげに三次の袖をつかんで付いて来る。
三次ほとほと嫌になった。
S=附近――
三次此処まで来て立ち止って、勝坊に、
T「隠れんぼうをして遊ぼうか」
と言い出した。
勝坊喜んだ。
ジャンケンで勝坊は鬼で傍の塀に凭れ、目を閉じる。
してやったりと三次走り去る。
正直に目をふさいで数を読んでいる勝坊。
S=附近――
三次急いでやって来た。フト彼方を見れば、てっきり鉄五郎がのこのこやって来る。
三次「いけねえ」と素早く物蔭にかくれる。
其処へ鉄五郎やって来たが、三次には気が付かない。
丁度この三次がかくれて居る前辺りで鉄五郎呼びかけられて立ち止る。
呼んだのは先刻三次とすれ違って紙入れを引っこ抜かれた例の番頭である。
番頭と鉄五郎は見知りらしく立ち話し。
隠れている三次。
勝坊の鬼さんがキョロキョロ四辺を見廻し乍らやって来る。
物蔭でそれを見た三次慌てた。