Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
「まあまあ。ここでまっていて下さい」
「そうかね。それでは行って来たまえ。そしてすんだらすぐ上ってくれ。下でぐずぐずしたり、余計なよそ見をするんじゃないよ」
「なにをいうんですかい、おじいちゃん」
そのとき、ケンは伯爵の気持を知らなかったので、笑いでうち消した。
ケンはするするとロープをつたわって下へおりた。そしてダビットを手にしてラツールの身体にいく本かの注射をうった。ラツールの顔が赤い色にもどった。心臓も強くうちはじめ、呼吸もしっかりして来た。
もうだいじょうぶと思われた。
悲劇は来る
だが、ラツールはひとりで立っている力はまだなかった。たいへん衰弱していたのだ。
「どうするかね、ケン」
と、ダビットは、救った男のしまつについて相談した。
「どうするのが一番いいかな」
二人はラツールのそばで協議を始めた。その間、ケンとダビットは煙草に火をつけ、相談しながら、ものめずらしげに下をじろじろと見まわしていた。
「おや、あれはなんだ。あの岩の上に、ぴかぴか光っているものがある」
ケン監督がゆびさした。それは、さっき恐竜がはいあがっていた平らな一つの岩の上であった。