Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
人間をたべたりしないのでしょう」
玉太郎は、ケンにたずねた。
「あの巨獣は、おとなしいだけに、いったん怒らせると、ものすごくあばれるんだ。これはぐずぐずしていると、とばっちりが、こっちへまわってくるぞ。おう、みんな。今のうちに安全なところへ避難するんだ」
さすがにケンは、早く気がついた。崖の上の誰かと恐竜の格闘がつづいている間に、こっちは安全地帯をさがしあてて、そこへとびこんでいようというのだ。
「あそこにいいところがある。ひくい天井をもった洞穴があるんだ。そこへ行って、もぐりこもうや」
ケンは一同に合図をしてうしろへひっかえした。
恐竜どものおそろしいさけび声が洞窟をはげしくゆすぶり、まるで地獄の底にある思いだった。
避難の穴
「ここだ。大丈夫、みんなはいれるだろう」
ケンがゆびさしたのは、海面からわずか一メートルばかりの高さに口を開いている洞穴であった。人間が二人腰をかがめてはいれるぐらいの大きさだった。自然にできた洞穴とは思われないしるしが、この洞穴の入口の上にあった。のみで、けずったようなあとが見えるのだった。なお入口の上に、なんだか文字のようなものが岩にほりつけてあるらしく思われたが、今はそれを判読しているひまはなく、ケンは一同をうながして、洞穴の中へもぐりこんだ。