Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
「おい、ちょっと待て」
ケンが一同のかけ声をとめた。
「あれを聞け、音がする」
みんなは、いきをのんだ。
ゴボ、ゴボ、ゴボ、ゴボ。
かすかだけれど水の流れる音だ。
「綱を引いたので、どこかに穴でもあいたにちがいないな、ケン」
ダビットの声はうれしそうだ。
「もう一ふんばりひっぱりましょう」
玉太郎も喜びにふるえている。
「そうだ、さ、力を合せて」
希望の光はいよいよ明るくなった。もう一息だぞ。
「よいしょ、よいしょ」
疲れもどこかに吹きとばせとばかり、四人は力をいれた。
綱は少しずつではあるが、うごくようだ。
五分、十分、二十分。
水は胸から首へひたひたとせまってきた。
ともすると疲れのために手の力がぬける。身体中が冷さのためにしびれる。力を入れたはずの腕の力もいつかぬけてくる。
どの位だろう。
「や、うごいたぞ」
それからはわけはなかった。
綱はずるずるずるずるとのびてきた。
瞬間、どうっという小音が一同の鼓膜をうった。
「水が流れた。助かったぞ」
今まで四人の周囲をひたひたと包んでいた水が、一つの流れとなって、勢よく四人の前を通りすぎていった。
「綱を引いたので、岩がゆるんだのだな」