Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme

Aozora Bunko

距離は二三百メートルあった。

玉太郎は眸をさだめて、その漂流者を見た。

「あ、ラツールさんらしい」

玉太郎は、それから急いでいろいろな方法によって通信を試みた。その結果、やっぱりラツール氏だと分った。そのときのうれしさは何にたとえようもない。地獄で仏とはこのことであろう。

この二組は同じ海流の上に乗って、同じ方向に流されていたのである。

玉太郎は、どうにかして早くラツール氏といっしょになりたいと思った。しかしその間にはかなりの距離があり、そして身体は疲れきっていた。とてもその距離を泳ぎきることは、玉太郎には出来なかったし、ラツール氏にしてもどうように出来ないことだろうと思い、失望した。

どこまで、海流がこの二組を同じ方向へ流してくれるか安心はならなかった。

三百六十度、どこを見まわしても海と空と積乱雲の群像ばかりで、船影はおろか、島影一つ見えない。

熱帯の太陽は積乱雲の上をぬけると、にわかにじりじりと暑さをくわえて肌を焼きつける。ふしぎに生命をひろって一夜は明けはなれたが、これから先、いつまでつづく命やら。玉太郎は水筒一つ、缶詰一つもちあわせていない。