Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
三人は急に元気になる。
どんな波が来ても、暴風雨になっても、水の上で生活していた三人は恐れない。
「モレロさん、どこへ行くんです」
「恐竜の巣だよ」
「え、じゃ、あの」
「今まで俺達は、上からばかり奴等をねらった。それで失敗した。だから今度は下から攻めるんだ」
「恐竜の卵をとりに行くんですかい」
「誰が卵なんかとるものか」
「じゃセキストン伯爵を救けに出発ですか」
「誰があんな慾張り親父を救けるもんか、さあこげ、ボートがあの巣につくまでに、俺の計画をすっかり話してやらあ」
ギイッ、ギイッ
とフランソアとラルサンのこぐ櫂が、深みどりの水面を破って、白い小さい泡をまき起すあたりに、七色の美しい小魚がたわむれていた。
ボートは珊瑚礁の海を気持よくすべってゆく。
もう夕方に近かった。太陽はすでに島かげにかくれている。東の空が入日を受けてあかね色にそまっていた。
「あすこにつく頃には薄暗くなる頃だ」
舵をとりながら、モレロは話をはじめた。顔のきずあとが、一だんとものすご味を加えてきた。
「俺たちはこっそりと、奴等の巣にしのび寄って行くんだ」
「卵をとるんですかい」
「卵じゃねえ、宝ものだ」