Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
「あ、あれですよ」
玉太郎の眼はするどい。
「どれ」
「ほら、あすこです」
ケンの眼にはまだ見えなかった。
「うん、うん、ああ、飛行機だ」
しばらくして、ケンの眼にもわかったらしい。
朝日をあびて、その翼が、時々キラリキラリと光っている。
「我々を救けに来たのでしょうか」
「そりゃわからない。しかし、なんとか僕らのいる事を教えたいものだ」
「のろしでもあげましょうか」
「そうだ。しかし、僕には任務が残っている。我々が救われたいために、傷ついた友人をそのままにしておくことは出来ない」
ケンは厳粛に言いはなつと、今まで熱狂的にあおいでいた眼をふせて、岬のはずれをふたたび見守った。
「どれ、少し近づいてみよう」
オールがうごいた。玉太郎は舵棒をとった。
爆音は次第に大きくなる。
「島の誰かが合図をするだろう、僕らは今の責務を完遂しようじゃないか」
ケンは波よりもしずかに云う。
朝日を受けたその顔には、神々しいばかりのかがやきが見られた。
あとがき
恐竜島の長い物語はここで一まず筆をはぶくことにする。
もう作者はこの後、くどくどと長い続きを書くひつようをみとめなくなったからだ。