Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
また箱をいくつか持っていた。本もののカンバスもあった。どこにさがっていたものか、紅のカーテンの焼けこげだらけの布もあった。これらのものをラツールはみんな海からひろいあげたのだといった。彼は、ロープの先に、鍵のように曲った金具をむすびつけ、それを漂流物に投げつけては、手もとへひきよせたのだという。
「なんか食べものは漂流していなかったかしらん」
「ああ、それはほんのすこしばかりしか手に入らなかった。おお、そうか。君は腹ぺこなんだね」
「早くいえば、そうです」
「なんだ、えんりょせずに早くいえばいいのに。よし、ごちそうするよ、待っていたまえ」
「いや、筏の組みかえがすんでからで、いいんです」
「そうかね。じゃあ筏の方を急ごう。なんだかあそこに、いやな雲が見えるからね、仕事は急いだ方がいいんだ」
ラツールのさす南西の方角の空が、いやに暗かった。黒い雲が重々しくより集まっている。熱帯に特有のスコールの雲だろう。
そのうちに筏の方は出来あがった。
前よりは大して広くはない。しかし支棒がしっかりはいったり、板が二重三重になり、筏はずっと堅牢に、そして浮力もました。大きなかげもできた。