Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
玉太郎は、ベットの上に半身を起した。そのときだった。彼はポチのほえる声を、たしかに耳にしたと思った。しかしそれは、遠くの方で聞えた。どこであるか分らない。この船室でないことだけはたしかであった。
玉太郎は、いそいではね起きた。そしてすばやく上衣とパンツをつけ、素足でベットの靴をさぐって、はいた。
それから枕許から携帯電灯と水兵ナイフをとって、ナイフは、その紐を首にかけた。そして足ばやにこの部屋をでていった。
戸口のカーテンを分けて出ようとしたとき、またもやポチのほえるのを聞いた。どうやら二等船室の方らしい。いやなほえ方だ。強敵におそわれ、身体がすくんでしまってもがいているような声だった。玉太郎は、一刻も早くポチを救ってやらねばならないと思い、せまい通路を走って、二等船室の方へとびこんでいった。犬の姿は、なかった。
と、船室の戸がひらいて、そこから顔を出した者があった。
ラツール記者だった。
「おや、玉太郎君かい。どうしたんだ」とむこうから声をかけた。
玉太郎は、そばへかけよると自分の寝台の下からポチが見えなくなって、どこやらで、いやなほえ方をしていることを手みじかに語った。