Japanische Klassiker mit Furigana
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あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
Lesen Sie 愛よ、愛 (あいよあい) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.138 Zeichen · 99 Bildschirme
枯れてまでどこ迄もデリカを失わない木の葉のなかへ、スマートな男女散策の人形を置いたりしている。オペラ通りなどで、そんなデリカなショーウインドウとは似てもつかないけばけばしいアメリカの金持ち女などが停ち止って覗いているのなどたまたま眼につく。キャフェのテラスに並んでうそ寒く肩をしぼめながら誂えたコーヒの色は一きわきめこまかに濃く色が沈んで、唇に当るグラスの親しみも余計しみじみと感ぜられる。店頭に出始めたぬれたカキのからのなかに弾力のある身が灯火に光って並んでいる。路傍の犬がだんだんおとなしくしおらしく見え出す。西洋の犬は日本の犬のように人を見ても吠えたりおどしたりしない、その犬たちが秋から冬はよけいにおとなしく人なつこくなる。
公園で子を遊ばしている子守達の会話がふと耳に入る。
十八、九なのが二つ三つ年上の編物を覗き込みながら、
――あんた、まだそれっぽっち。
――だってあのおいたさんを遊ばせながらだもの。
なるほど、傍で砂いじりしている子はおいたさんと呼ばれるほどの一くせありげないたずらっ子の男児だ。
――だけど、その帽子の色好いね、ほんとに。あんた毛糸の色の見立てがうまいよ。